ひとこと日記

アニメ、ゲーム、ポケモンなど

2017夏アニメ 感想

例のごとく完走した作品のみ。
ネタバレし放題なのでご注意を。

てーきゅうも9期でいよいよ100話(100面)の大台突破。8期までと同様に基本的には原作に忠実に作ってくれているので、面白いかどうかは原作のネタ次第。今期は全体的にまあまあだったのでは。
特に好きな回は12話(108面)。テンポがよかった。

その他はOPとシリーズ初のEDについても言及しましょう。OPはデスメタ調?まあまあ好み。
EDを付けたことに関しては賛否両論あるようですが、個人的には必要ないと思います。ED絵もあまり好みではありませんでしたし、最大の売りであるテンポの良さを阻害しているような気がしてしまいますね。EDの曲自体は嫌いではないです。

ワガママハイスペック(通称「ワガハイ」)に続くエロゲ原作短編アニメ。こちらは「ノラとと」が略称。ワガハイよりもさらに低予算になった感じのアニメでしたが、原作のライターが脚本も担当し、原作の雰囲気を失わない作品になってたと思います。
特に好きな回は6話。まさかの全編ヤギ。ああいう実験的なギャグ作品は大好物です。肘が確定する3話や、懐メロ職人の5話、ポートピア連続殺人事件風?の10話もかなりのイチオシ回。

ワガハイとの比較で言うと、主人公を出したことと、男キャラが出てきたことも特徴的でしょうか。主人公を出しつつも猫の姿のまま扱うことでハーレム展開のような話にしなかったのはうまい点だと思います。あと井田がいい味出してた。女の子ばかりが出てくるアニメもそれはそれでいいものですが、男キャラがいい味出してるアニメは良さがあります。

通称「ナイツマ」。重版率100%を謳う、主婦の友社ヒーロー文庫ラノベ原作です。
最近流行りの異世界転生もので、主人公のエル君が現代の発想とチートな魔法の才能でどんどん新型ロボを開発する話です。エル君が挫折らしい挫折を味わうことがないため、そういう展開があまり好きではない人間(自分のような)にも安心設計。挫折からの成長物語みたいなのが好きな人には向かないかもしれませんが…。その他時系列で数か月単位で時間が飛んだり、どうでもいいと思われる戦闘の結果がナレーションでさらっと流されたりとテンポがかなりいいところも個人的には好みでした。展開としてあまり予想を裏切ったり驚きを与えてくれるような作品ではありませんでしたが、安定して見られるものだったと思います。

まあ御託はこの辺にして、とにかくアディがかわいい。一生エル君といちゃいちゃしてて欲しい。
最初はキッドとアディのお姉ちゃんとかも出てきてたけど実質ヒロインはアディ1人だったのは非常によかったですね。最終話ラストのエル君と2人で同じ機体に乗ってるところとか完全に新婚旅行って感じでしたよね???

あとはOPとEDもよかった。OPに関してはやっぱりfhánaの曲はいいですね。途中から効果音が入るようになったのは昔のロボットアニメ感があります。
EDはアディがずっと走ってるのでZガンダムのEDを連想しました。EDで走るアニメは名作。

3度目のTVアニメ化。1期を少しだけ見たことがある程度です。原作もほぼ未読。
2クールやるみたいなのでこの記事を書いている時点では終わっていません(11話まで視聴)。

基本的に王道な展開だけど、ギャグが頻繁に挟まるのであまり深刻にならずに見られるいい作品。どうやらかなり原作をカットしている様子。個人的にはテンポよく感じるので現状不満はありませんが原作勢からすると不満点かもしれません。

あととりあえずククリかわいい。
OPもかなり好きです。何故かこちらも途中から効果音が入るようになっている。昔のアニメリスペクトでしょうか?

略称は「プリプリ」。"プリンセス・プリンセス"ではありません。
キャラデザ黒星紅白先生のオリジナルアニメ。今期で一番お気に入りのアニメです。円盤を買ってしまいました…。

まずは1話。いきなりCase13という時系列的にはまあまあ後の方の話を持ってきています。主要な登場人物とか世界観とかを説明するのにちょうどいいということなのでしょう。事実1話は、
・アンジェたちが女子高生として生活する裏でスパイ活動を行っていること
・王国内で活動する共和国のスパイであること
・(理由はともかく)プリンセスもスパイをやっていること
・王国側スパイ(要は敵)の親玉がノルマンディー公という人物であること
・ベアトの変声、ちせの戦闘力、アンジェのCボールなどの特徴
・スパイの任務は時に人を殺害するような内容であること etc…
と多くの情報や世界観の説明が自然な形でなされています。
また、プリプリは伏線を多く張り巡らせている作品であり1話でも「嘘をつき続けるといつか本当のことになる」と語るプリンセスや、「親子だって嘘をつく」とドロシーに対してちせが言うシーンなどあとになって観ると意味が分かるシーンが沢山あります。何回も見て新たな発見があるのがこのアニメの魅力の一つでしょう。

2話(Case1)はアンジェとプリンセスの再開の話。これが8話(Case20)の出会いの話に繋がってくるわけですが、本当に描き方がよかった。2話最後にプリンセスがアンジェのことをシャーロットと呼ぶことから入れ替わってるんだろうなあという推測はつくわけですが、それをあそこまで綺麗に描いてくるところにこのアニメの良さが詰まっていると思います。偽物だったプリンセスが10年の必死の努力で本物以上に"本物"になっているわけです。もう最高ですね。

3話はベアト回。ベアトにスポットが当たってるのは3話くらいなんですけど、その後もマスコットキャラ的なかわいさを局所で発揮していきます。ドロシーと絡むところが特にかわいい。

ドロシーは6話と10話がメイン回といったところでしょうか。
ドロシーは情に厚い性格で(アンジェもある意味情に厚いですけど)スパイ向きじゃない性格をしているせいか父親の件といい委員長の件といい辛い役回りなんですよね…。でもそんなドロシーだからチームが纏まったという部分があると思うんですよね。

ちせ回は5話と9話。4話と7話も半分はちせ回みたいなものでしょう。ちせはその他の回での出番が少ないのですが、その分専用回で活躍しまくってますね。チートじみた強さを持っていますが、あくまで16歳の女の子なんですよね…とにかくかわいい。主に背いたという理由で父親であろうと殺したほど主命に忠実だけど、それに背いてまでアンジェ達を助けようとした最終話のちせ殿ほんとかっこいい。金属の鹿威しを作ったりと数少ないギャグ要因でもあります。

最終話についても触れておきましょう。
11話の最後でプリンセスはアンジェを拒絶しますが、それは当然嘘なわけです。スパイですからね。でもすぐにそれに気が付けないほどアンジェはショックを受けてしまいます。いつもは自分が嘘を言っているのに言われると弱いというところでいつもは冷静でも17歳の女の子なんだよなあと再確認させられますね。まあそんなこんなで飛行船から脱出して学園に戻るわけですが、ドロシーが非常にいいんですよね。そして初めてドロシーを頼るアンジェ。回るベアト。そのあと合流したちせも含めてここでようやく本物の「チーム」になった気がします。

最後のシーンもいい終わり方ではあると思うんですが、結局うまく逃げおおせたゼルダとか(まあジェネラル派のスパイっぽいので暫くは大人しくすることになると思いますが)、プリンセスのスパイ活動に気が付いたっぽいノルマンディー公とかめちゃくちゃ続きやりますよ的な終わり方をしてます。頼むから続き作ってくれ…。皆さんも円盤買いましょう。僕は全巻予約しました。

OPとEDについても。OPは作風とよくマッチした曲だと思います。EDは暗い終わり方が多かった作品の癒しになってたと思います。OPがかっこいい系でEDが癒し系っていう構成は割とよくあると思いますが、よく用いられるのも納得の良さがあると思います。僕はEDの方が好きです。でもどっちも買いました。

いわゆる日常系(?)アニメ。途中ちょっと見忘れてるような気もしますが一応見たので。

所謂「日常系」という単語はOPの歌詞にも出てくるわけですが、まあまんがタイムきらら系列のような日常系とは結構異なった作風でした。
アニメの意図としては日常系っぽい文脈の背景で思想的な部分を入れていくという作風だと思うので(原作は読んでないので知りませんが)まあカエル人間の話とかはそれが表層に出てきたといったところなんじゃないでしょうか。ニコニコ動画のコメントを見てる感じだと原作でも思想的な部分がバックグラウンドとしてメインの一つになっているようです。委員長の家庭の話とかもそういう部類かなと。
それに関して賛否両論はあると思いますが、僕はそんなに悪くなかったんじゃないかと思っています。というのも一部の重たい話以外では日常の話やってたと思いますし、そのおかげで全体的に暗いテーマを扱いつつも作品全体があまり暗くなりすぎなくて見やすかったのではないかと思っているからです。ただ悪く言えば中途半端だったのかなあとも思いますが。
あまりいい例が思いつきませんが、暗い設定を持つシリアスな作品のスピンオフで同じ世界観だけど割と楽しくやってる物語、みたいな感覚かなと。個人的にはそういうのは割と好きです。

キャラの話をするとメイン3人はかわいかった、特に羌子が可愛かった。あんまり人気なさそうだけど。



まとめとして今期の特にお気に入りキャラ
アディ(「ナイツ&マジック」)
ちせ(「プリンセス・プリンシパル」)
高田ノブチナ(「ノラと皇女と野良猫ハート」)
飯島ゆん(「NEW GAME!!」)

来期も面白いアニメが多いといいなあと思いますね。