5thGSのススメ
本記事はPokémon Past Generation Advent Calender 2019の6日目の記事です。
※注釈:このAdvent Calender企画はどうやら第3世代ポケモンの話をするべきところであった様なのですが、参加表明をしてからそれに気がつきました。
僕は第3世代は全く知識がないので、悩みましたが当初の予定通り第5世代(ブラック・ホワイト2)の話をしたいと思います。
突然ですが皆さんは4thGS (GSルール) ってご存じですか?
ご存じでない皆さんのために簡単に説明しますと、2010年の公式大会 (WCS2010) のルールです。細かいルールはありますが、特徴的なのは次の2点で、
・”見せ合いなし” 4 vs 4 ダブルバトルである (但し、これは都道府県予選のみで、全国大会は”6体から4体を選ぶ、但し持ち物は6個をプールしておき持たせ換えてもよい”というルールでした)
・伝説のポケモン (ミュウツー、ホウオウ、ルギア、カイオーガ、グラードン、レックウザ、ディアルガ、パルキア、ギラティナ) のうち2体まで使用可能
これら9体は属に「禁止伝説」と呼ばれます。
というルールです。
見せ合いなしであることからどんな構築でも所謂「出し負け」が生じうることや、伝説ポケモン (特にカイオーガ) の大火力、今の世代より強力な自爆・大爆発の仕様など独特の環境が魅力です。4thGSは今でも愛好者の多いルールで”関東4thGSオフ”等を中心にwifiが使えなくなった今でも対戦が行われ環境が更新されていっています。僕が一番好きなルールでもあるのですが、僕より詳しい人はいくらでもいる上、僕が地方 (岡山) に住んでおりポケモン友達もおらずここ数年実戦を行えていないためここでは敢えて詳しく触れない方針とします。
<<<<ここからが本題です>>>>
さて、前置きが長くなってしまいましたが、今回紹介したい5thGS (BWGS) は第5世代のブラック2・ホワイト2 (以下BW2) で行われるGSルールです。BW2時代は”伝説厨オフ”などで行われていましたが、主に6体から4体を選ぶ方式が主流であった様です。
5thGSの4thGSとの大きな違いは
・新規禁止伝説3体の追加
・一般ポケモンも当然追加 (採用率の高いポケモンとしてはコジョンド、ナットレイ、ウルガモス、エルフーン、テラキオン、ドリュウズ etc…)
・ジュエルの追加 (現行世代と異なり各タイプのジュエルがあり、倍率は1.5倍でした)
・自爆や大爆発の弱体化
などがあります。勿論技の追加・変更等もありました。
5thGSは現在やってる人がほとんどいないと思われるルールで、かくいう僕もパーティーを組むだけで全く対戦していません。
5thGSをオススメする理由ですが、
・乱数調整が最も簡単な世代であり、抵抗がなければ理想値を手に入れるのが簡単
・(4thGSも同様だが) 禁止伝説が4体中2体を占めるため構築のパターンは少なめで、代表的な構築を覚えておけば対戦可能
という点が大きいです。まあ一番の理由は僕の対戦相手を探すためですが。
難点としては
・wifiサービスが終了しておりネット対戦が出来ない、また交換も出来ないため一部の夢特性を集めるのが難しい
・禁止伝説を手に入れる方法が主に過去作品から連れてくることなのでプラチナやハートゴールド・ソウルシルバーが必要
という点があります。
テンプレ的な先発2体をいくつか紹介します。ここで紹介した以外にもよく使われている組み合わせは多々ありますし、またマイナーな組み合わせでも強い構築は多いと思います。
・カイオーガ+ルンパッパ
4thGS時代からの由緒正しき組み合わせです。カイオーガがスカーフの場合と最遅鉄球の場合が多い気がします。5thでは2体ともナットレイに弱いためやや逆風でしょうか。
・格闘+ミュウツー(パルキアなども)
ミュウツーがサイコブレイクを習得し、ジュエル込みで中途半端な耐久の禁止伝説まで一発で狩れるようになったため出てきた構築だと思います。猫騙しで身代わりを置く隙を作ったり、フェイントで守るを貫通させたり、ワイドガードでミュウツーを守ったりできます。4thGSではゴウカザルが多かったですが。5thGSだと猫騙しの効かない精神力コジョンドや威嚇の強力なカポエラーなどが用いられるようです。持ち物は格闘ジュエルが多いでしょうか。
・ユキノオー+ミュウツー or キュレム
通称”ノオツー”は4thGSの代表的組み合わせの一つです。ミュウツーで吹雪を打つ以外に、氷タイプでC170という超火力なキュレムで吹雪を打つ構築もあります。ただ、キュレムがS95属と中途半端な速さで、スカーフを持たざるを得ない場合が多いことと、弱点がユキノオーと被っているためにノオツーよりも厳しい相手が多いと思います。
・ホウオウ+ナットレイ
4thGSだとホウオウ+ルンパッパが盛んでしたが、5thではナットレイと組み合わせるのも面白いと思います。電磁波による素早さ操作でホウオウの補助が可能です。5thではナットレイが強力にカイオーガをメタっているため、カイオーガを使う際はナットレイ対策が必須です。
・ウルガモス+カイオーガ
4thGSのトゲキッスカイオーガの別verです。ウルガモスは電気等倍であり、カイオーガに飛んできやすい雷を耐えられるのが強い点です。またナットレイに強いのもカイオーガ入り構築としては優秀な点です。
・バンギラス+ドリュウズ
通常ダブルでもおなじみの”バンドリ”ですが、GSルールは地面技の通りがよくなりがち+砂かきドリュウズが素早いので強力な組み合わせです。ARサーチャーで夢特性のディアルガ、パルキア、ギラティナが手に入りますが、いずれも特性がテレパシーであり味方の地震が打ちやすい構築が作れるため、ドリュウズに限らずグラードンやドサイドンなども地震が打ちやすくなり間接的に強化されています。
・モロバレル+ディアルガ
モロバレルの怒りの粉でディアルガのトリルをサポートします。トリル下で高速で茸の胞子が打てるのが強いです。GSルールではカイオーガ、グラードンに打点があるのも偉いし、草タイプで水技半減なのも偉いです。4thGSと5thGSでは水技半減以下でカイオーガに打点があればそれだけで人権があります。
・ハリテヤマ+シャンデラ
一般2体の先発。ハリテヤマの猫騙しでシャンデラのトリルをサポートします。シャンデラはゴーストタイプで猫騙し無効のため襷を持てばトリルが成立しやすく、2体とも攻撃性能が高いためすぐに攻めに転じられます。2体がナットレイに強いため、裏のアタッカーとしてはカイオーガと相性がいいです。
・エルフーン+テラキオン
これも通常ダブルでもおなじみの組み合わせ。やはり上からの岩雪崩は強力です。ただ一般ダブルより耐久ラインが高めなので耐えられて倒される危険も増しています。バンドリでもそうですが、一般枠2体で強い組み合わせは後発に禁止伝説を2体置けるのが強いです。
最後に5th要素を多く含んだ構築を紹介したいと思います。が、脳内で考えただけの構築なので強いか分かりません。対戦相手がいないですからね…
ポケモン | 技1 | 技2 | 技3 | 技4 | 持ち物 | 特性 |
---|---|---|---|---|---|---|
バンギラス | 噛み砕く | 岩雪崩 | 蹴手繰り | 守る | ヨプの実 | 砂起こし |
ドリュウズ | 地震 | 岩雪崩 | アイアンヘッド | 守る | 気合いの襷 | 砂かき |
パルキア | 亜空切断 | ハイドロポンプ | 雷 | 守る | ハバンの実 | テレパシー |
ホウオウ | 聖なる炎 | ブレイブバード | 羽休め | 守る | ヨロギの実 | 再生力 |
ARサーチャーを用いることで5th乱数で全て調達可能な個体です(パールとハートゴールドのソフトが必要です)。
4thGS時代からそうですが、GSルールはカイオーガの潮吹きやシンオウ竜の流星群など特殊火力の方が威力が高い傾向にあり、物理技の方がダメージ効率が良いことも少なくないです。また、浮いているポケモンの使用率が低く地震は通りやすいです。
パッと思いつく構築の弱点としては霊獣ランドロスがきついのと、トリックルームの相手が厳しいため、バンギラスを特殊型にする、パルキアを最遅にしてトリックルームを仕込むなどが考えられると思います。また、水弱点3体でカイオーガに天候を取られると厳しいため、バンギラスを最遅鉄球にするのも一つの案だと思います。
4体で見せ合いなしなので、1つの構築でメジャーな構築全てに対応するのは不可能に近いです。どこかで無理な構築相手が出てきますが、そこが5thGSの醍醐味ではないでしょうか。
以上でこの記事を終わります。皆さん!5thGSを!!やりましょう!!!